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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「県香港駐在員リポート」を転載しています。〜


19 日本の農産物
―本県産果物も売り込み―

 最近、日本の農産物を海外に輸出しようという機運が急速に高まっている。昨年5月に本県など23道県が参加して「農林水産ニッポンブランド輸出促進都道府県協議会」を設立したのに続き、関東農政局も「関東農林水産物輸出戦略検討会」を発足させた。また日本貿易振興機構(ジェトロ)も、アジア各国の制度を調べている。
 自由貿易港として関税のかからない香港は、所得水準が高く、また多数の日系スーパーや、460軒といわれる日本食レストランがにぎわっていることから、日本産農産物の輸出先として特に注目されている。7月28日から「福岡物産展」、8月6日から「こてこて大阪フェア」というように、日本各地の食品フェアも、毎月のように開催されている。
 とちぎ農産物マーケティング協会は、香港の「シティ・スーパー」との取引開始を目指し、7月9日、そのバイヤー3人を本県に招き、イチゴ農家やナシ農家を視察してもらった。県香港駐在員事務所はこの事業の実施を呼び掛け、私自身も視察に同行した。
 「シティ・スーパー」は、1996年に香港有数の大型商業施設「時代広場(タイムズ・スクエア)」に初出店した食品スーパーで、現在、香港に3店舗展開しているほか、台湾への出店計画もある。「プレミアム・スーパー」として世界各地から厳選された食材を取り寄せている。日本のスーパーだと北青山の「紀ノ国屋」に近いイメージで、客層は香港の比較的裕福な人たちである。
 視察は、半日という限られた時間の中で行われたが、「百聞は一見に如かず」ということわざどおり、農園の様子を目の当たりにし、また生産者から栽培の苦労を直接聞くことで、バイヤーたちは、香港でのイチゴやナシのプロモーションについてヒントをつかんだような気がすると、言ってくれた。
 香港市場における日本産イチゴは、他の青果物と比較して品質面で極めて優れていることから、価格が中国産の2−3倍するものの人気を集めている。またナシは「二十世紀」や「豊水」といった品種については、韓国産や中国産も出回っているが、本県の新品種「にっこり」の、大玉で保存が利くというメリットを生かして、贈答用として売り込むのはグッドアイデアだと思う。
 近年の安価な輸入農産物の急増は、地域経済の活力減少の一因となっている。しかしその一方で、世界的な健康志向の高揚や日本食をはじめとする日本文化への関心の高まりに伴い、日本産農産物に対する需要は高まりつつある。県香港駐在員事務所もこうした潮流を踏まえながら、世界有数の日本食市場である香港において、香港人の消費者と県内の生産者をしっかりと結びつけていきたい。

 


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