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香港駐在員をそれぞれ務める足銀の伊藤孝雄氏(隔月第2火曜日)と
県の毛塚隆弘氏(毎月第4火曜日)による現地の状況や県内企業の動向などの「アジアの風」リポート

119 No.17: 観光で覚書 交流深化へ -本県と台湾・高雄市-
(平成30年2月27日)

観光交流に関する覚書の締結式の様子
観光交流に関する覚書の締結式の様子

 昨年2月に福田富一(ふくだとみかず)知事と台湾の陳菊(ちんきく)高雄市長が栃木県と高雄市との経済分野および教育分野における友好協力に関する覚書を締結して以来、県内の各自治体や民間団体と高雄市をはじめとする台湾との交流がますます盛んになっている。 
 小山市では、同5月に大久保寿夫(おおくぼとしお)市長を団長とする訪問団が高雄市を訪問した。その後、小山市民台湾高雄市友好訪問団が高雄市を訪れるなど、民間レベルでの交流も活発化している。今年2月25日に開催された第9回高雄ミズノ国際マラソン大会には小山市のランナーが派遣され、第10回おやま思川マラソン大会には高雄市のランナーを招待する予定となっている。高雄市の小中学校や高校の小山市訪問も予定されており、将来を担う子どもたちの交流もとても楽しみだ。
 他の自治体では、昨年8月に、高久勝(たかくまさる)那須町長が那須インバウンド協議会のメンバーとともに台北市、台中市の旅行会社などを訪問し、観光客誘致のトップセールスを展開した。
 また、大塚朋之(おおつかともゆき)益子町長は昨年11月に訪台した。「台湾国際珈琲(こーひー)展」に益子焼などを出展し、台湾の方々に広く益子町の魅力を伝えるなど、販路拡大のため積極的なPRを行った。
 今年2月には、栃木商工会議所の台湾経済視察団が高雄市と台北市を訪問し、台湾経済界との経済観光交流を推進するため、精力的に現地経済団体と意見交換を行ったところである。
 一方、この1年、台湾の政府関係者も数多く本県を訪れている。台湾行政院の幹部が栃木市のとちぎ山車会館や東武鬼怒川線のSL「大樹」(だいじゅ)を視察したほか、高雄市政府関係者も来県し、知事との意見交換や日光東照宮の視察をした。
 昨秋、宇都宮市と台湾を舞台にした日台共同製作映画の公開を記念した「宇都宮『トキメキ☆台湾フェス』」がオリオンスクエア(宇都宮市)で開催され、大きな話題となったことも記憶に新しい。
 さらに、昨年12月1日に開催した「とちぎのいいもの展示商談会in高雄」では、県内から第一酒造(佐野市)や外池酒造店(益子町)が出展し、16社を超える現地バイヤーと熱のこもった商談をした。会場には高雄市政府の陳瓊華(ちんけいか)秘書処長が駆け付け、本県と高雄市の経済交流の促進に積極的な姿勢を見せてくれた。
 こうした中、今年2月5日には赤松俊彦(あかまつとしひこ)副知事、楊明州(ようめいしゅう)秘書長、観光関係者の立ち会いの下、栃木県観光物産協会と高雄市観光協会との観光交流に関する覚書の締結式が執り行われた。今回の覚書締結は、本県と高雄市の交流を深化させる大きな一歩となるだろう。

 

毛塚 隆弘(けづか たかひろ)
栃木県香港事務所所長。
1993年県庁入庁。産業政策課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。2017年4月から現職。栃木市出身。

 

 

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