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香港駐在員をそれぞれ務める足銀の伊藤孝雄氏(隔月第2火曜日)と
県の毛塚隆弘氏(毎月第4火曜日)による現地の状況や県内企業の動向などの「アジアの風」リポート

116 No.14: 露製アイスクリーム人気 -中国輸出で18.5億円創出-
(平成29年12月26日)

天皇誕生日祝賀レセプションの様子
天皇誕生日祝賀レセプションの様子

 ロシア税関の統計によると、今年上半期のロシア製アイスクリームの対中国輸出量は前年同期比17.5%増の640トンに上り、総額1700万ドル(約18億5900万円)の経済収入を創出したという。昨年、中国・浙江省杭州市で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議に、ロシアのプーチン大統領が手土産に持ってきたアイスクリームが中国で大きな話題となり、ロシア製アイスクリームの人気が一層高まっている。
 確かに、ロシア製のアイスクリームはおいしい。甘すぎず、さっぱりしていて濃厚。そんなアイスクリームがロシア人は大好きだ。特に冬、氷点下の中、屋外で食べるアイスクリームが特別おいしいという。寒くて溶けないところもよいのだとか。
 日本では、アイスクリーム・シャーベットの消費量全国1位は石川県で、2位は富山県。冬は雪が積もり、寒さが厳しい北陸の地で、なぜアイスクリームがたくさん食べられているのか。これには科学的な理由がある。
 一般的に、アイスクリームは気温が22〜23度を超えるとよりおいしく感じ、25度前後でおいしさがピークになると言われている。そして、金沢の7月、8月の平均気温は25〜27度。冬の場合、暖房で暖かくなった部屋の室温が概ね24度前後。アイスクリームをおいしく食べるためにちょうどよい温度なのである。
 逆に、気温が30度を超えると、人の体は産熱を抑えるために低脂肪・低カロリーのものを好むようになり、氷菓やかき氷を欲するようになる。アイスクリーム・シャーベットの消費量ワースト1位が沖縄県というのも納得だ。
 こうした中、12月6日に日本国在香港総領事館主催による「天皇誕生日祝賀レセプション」が「アイランドシャングリ・ラ」ホテルで開催された。香港の政府関係者、各国総領事館関係者、ビジネス関係者、教育・文化関係者、報道機関など約700人が一堂に会して天皇誕生日を祝うもので、毎年開かれている。
 最近はホテルが提供するビュッフェよりも、日本各地の名産品を提供する自治体ブースに人気が集まっているようだ。
 栃木県は惣誉酒造(市貝町)の地酒と、フタバ食品(宇都宮市)のアイスクリームを提供した。香港人も欧米人も日本人も、多くの方々が惣誉のまろやかな味わいに酔いしれ、デザートのつもりで用意したアイスクリームは、オープニングのあいさつ終了後、あっという間になくなってしまうほどの人気だった。
 ちなみに、栃木県のアイスクリーム・シャーベットの消費量は、石川県、富山県に次いで全国3位。こたつで温まりながら冷たいアイスクリームを食べるというのは、冬にしかできないぜいたくといえるだろう。

 

毛塚 隆弘(けづか たかひろ)
栃木県香港事務所所長。
1993年県庁入庁。産業政策課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。2017年4月から現職。栃木市出身。

 

 

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