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香港駐在員をそれぞれ務める足銀の伊藤孝雄氏(隔月第2火曜日)と
県の毛塚隆弘氏(毎月第4火曜日)による現地の状況や県内企業の動向などの「アジアの風」リポート

115 No.13: 日本酒消費増える香港-販路拡大、魅力的な市場-
(平成29年12月12日)

外池酒造店が出展したワイン&スピリッツ・フェアの栃木県ブース
外池酒造店が出展した
ワイン&スピリッツ・フェアの栃木県ブース

 今、香港では日本食ブームに伴い日本酒の消費量が大変伸びている。そこで、今回は香港の日本酒事情や香港で開催されたお酒に関するイベントを通して、当事務所が関わった業務について紹介したい。
 財務省貿易統計によると、2016年の日本酒の輸出額は前年比11.2%増の約155億8千万円と7年連続で過去最高を更新している。香港においても前年比15.3%増の約26億3千万円と過去最高を更新した。香港では、08年に30度以下のアルコールに関わる物品税が撤廃されたことで、アルコールの消費が拡大しており、香港が海外から輸入する醸造酒の最大の相手国は日本で、2016年は輸入量全体の30%、輸入額では69%を占めている。
 現在、香港で入手できる日本酒は200銘柄以上ある。日本でもなかなか手に入らないような銘柄が入手できる場合も少なくない。日本酒の消費の中心は香港内1千店以上ある日本食レストランである。中でも高級日本食レストランでは、さまざまな銘柄が取りそろえられている。
 日系および日本産食料品を多く取り扱うスーパーマーケットでは日本酒コーナーが充実しており、本県の酒蔵の日本酒も多く取り扱われている。
 そのような中、11月9日から11日までの3日間、香港コンベンション&エキシビジョンセンターで、アジア最大級の酒類の見本市「ワイン&スピリッツ・フェア」が開催された。今年で10回目となるこのフェアには世界中から1千以上の出展者が集まり、毎年世界各国から約2万人のバイヤーが訪れるイベントである。
 本県からは、外池酒造店(益子町)が日本貿易振興機構(ジェトロ)のジャパンブースに出展し、当事務所としても県香港事務所とともに会場でサポートした。当事務所は、取引先の依頼に基づき、アルコール飲料に関する香港内の市場調査や情報の提供を行うほか、香港内の日本酒などを取り扱うバイヤーに、直接、商品を売り込むなど、販路開拓を側面から支援している。
 現在、香港では日本食レストランが増えており、日本の食品や日本酒の需要はますます増えている。また、香港は30度以下のアルコールにかかる物品税がなく、輸入規制も少ないことから、日本酒などアルコール飲料の販路拡大先として魅力的なマーケットである。今後、海外への輸出を検討するのであれば、ぜひ、当事務所に相談してほしい。
 なお私事で恐縮ですが、21日付の人事異動でバンコク駐在員事務所に赴任することになりました。バンコクからも皆さまのお役に立つ情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

伊藤 孝雄(いとう たかお)
足利銀行香港駐在員事務所所長。
明治大卒。1993年足利銀行入行。三菱東京UFJ銀行香港支店、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)香港支店への出向、市場国際部などを経て、2015年4月から現職。とちぎ未来大使。47歳。栃木市出身。

 

 

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