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香港駐在員をそれぞれ務める足銀の伊藤孝雄氏(隔月第2火曜日)と
県の毛塚隆弘氏(毎月第4火曜日)による現地の状況や県内企業の動向などの「アジアの風」リポート

112 No.10: 香港からの訪日16年過去最高 ‐個人増、本県波及に期待‐
(平成29年10月11日)

 最近、テレビのニュースなどで「インバウンド」という言葉をよく耳にする。この言葉は外国人が旅行で日本に訪れることを意味している。そこで、今回は香港からの訪日旅行の動向や当事務所が関わった活動について紹介したい。
 2016年の日本政府観光局(JNTO)調査の訪日外国人観光客統計によると、訪日外国人は前年比21.8%増の2404万人と過去最高を更新、日本政府が「20年までに訪日外国人観光客数を2千万人にする」とした目標を大幅に前倒して達成した。本県にも宇都宮市や日光市を中心に多くの外国人が訪れており、観光地はもちろん駅などで外国人を見掛ける機会も増えたのではないだろうか。
 16年の香港からの訪日者数も、前年比20.7%増の184万人と過去最高を記録し、14年に比べて約2倍の伸びを示した。さらに、1年間の訪日人数を人口比でみても、中国人が220人に1人、韓国人が10人に1人、台湾人が5.6人に1人となっているが、香港の人は4人に1人と、人口の25%が日本へ旅行に行っているという驚くべき結果となっている。

香港からの訪日者数の推移

 また香港からの訪日観光客の特徴としては個人旅行の比率が9割、リピーター率も8割と他の訪日国と比較しても非常に高く、10回以上が2割を超えている。
 ではなぜ香港の人は旅行先として「日本」を選ぶのだろうか。現地旅行雑誌に掲載された一例を紹介すると①伝統的日本料理を食べる②温泉への入浴③雪景色観賞-などが日本を旅行し満足したことや体験したいこととして挙げられている。
 以前だと、香港の人はとても都会的で都市型の旅行を楽しむ傾向があり、日本の最新ファッションをチェックし、日用品を購入するなど、都心で楽しむ傾向があった。しかし、個人旅行の増加とともに、リピーター率が高まり、新たな場所を求める人が増え、「のんびり」を苦手としていた香港の人が、むしろ「のんびり」する時間を楽しみ、あまり知られていない秘境などにも足を運ぶ。
 われわれの地元である本県には、豊かな自然、四季折々の風景、おいしい食材など多くの観光資源がある。これらの観光資源を有効に活用していくことで、多くの訪日外国人観光客を誘致することが期待できる。さらに、インバウンド消費でも、直接、訪日外国人と接していない業種を含めた幅広い業種への波及効果が大いに期待できるだろう。
 当事務所は本県と協力し、旅行展などのイベントで県内のホテルや旅館などの方々と一緒に本県の観光PRを行なったり、香港の旅行会社に訪問したりして、本県への旅行ツアーの提案を行っている。また、香港内で行われるさまざまなイベントに参加して、本県の観光PRを行うなど積極的に活動している。インバウンドに興味がある際には、ぜひ当事務所に相談してほしい。

 

伊藤 孝雄(いとう たかお)
足利銀行香港駐在員事務所所長。
明治大卒。1993年足利銀行入行。三菱東京UFJ銀行香港支店、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)香港支店への出向、市場国際部などを経て、2015年4月から現職。とちぎ未来大使。47歳。栃木市出身。

 

 

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