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香港駐在員をそれぞれ務める足銀の伊藤孝雄氏(隔月第2火曜日)と
県の毛塚隆弘氏(毎月第4火曜日)による現地の状況や県内企業の動向などの「アジアの風」リポート

105 No.3: 本県と良好な関係の台湾 - 経済、教育、・・・育つ"苗" -
(平成29年5月23日)

和小山市と高雄市の意見交換の様子
小山市と高雄市の意見交換の様子

 5月8日が何の日かご存じだろうか。
 この日は、かつての台湾で農業水利事業に大きく貢献した八田與一(はったよいち)の命日であり、毎年開催される慰霊祭には多くの台湾人が参列する。
 日本よりも台湾で有名な八田が建設を設計・監督した「烏山頭ダム」の満水貯水量は1億5千万トンであり、これは黒部ダムの75%に相当。同じく八田が建設を指揮した「嘉南大圳(水路)」の全長は1万6千キロであり、万里の長城の6倍のながさになる。これらの完成で水田は約30倍に増加し、完成から7年後の1937年には、生産額は工事前の11倍となった。八田の功績は、国民中学の教科書に記載されているほどである。
 こうした先人の功績もあって、これまで日本と台湾は良好な関係を築いており、また、台湾では親日家が非常に多く、日本語を学ぶ若者も少なくない。
 教育交流も盛んであり、日本の学校を訪問し、書道、茶道といった文化交流を行うほか、剣道やマラソン等のスポーツ交流、温泉体験なども忘れ難い良い経験になっているとのことである。
 また、台湾からの観光客も増えており、2015年の本県内の外国人宿泊者数18万1千人のうち、台湾からの観光客は3万7千人超で、実に21%を占めている。花鳥風月をめでる台湾人にとって、特に人気なのがあしかがフラワーパーク。例年4、5月の団体客は2万人を超えるという。
 あしかがフラワーパークの藤の写真が、台北の中山地区にある「お好み焼き広島」の店内の壁一面に飾られており、入り口付近に置かれたパンフレットはあっという間になくなってしまうほどである。なお、オーナーの岩原勝(いわはらまさる)氏は本県出身で、珠算を通じて長年、日本と台湾の交流を推進してきた人格者である。
 こうした台湾において、福田富一(ふくだとみかず)知事と陳菊(ちんきく)高雄市長が「栃木県と高雄市との経済分野及び教育分野における友好協力に関する覚書」を締結したのが今年2月。その後、今月上旬に、大久保寿夫(おおくぼとしお)小山市長、をはじめとする小山市訪問団が高雄市を訪れ、県内自治体としては初めて、教育、経済分野での友好交流についての提案に調印し、継続的な交流を図っていくこととなった。
 先人が灌漑(かんがい)した農地に、知事が苗を植え、市長が肥料を施す。未来に繋がる子どたちの笑顔が輝けば、実り豊かな稲穂も黄金色に輝くだろう。

 なお、ふらっと立ち寄ったSAKAYA(楽良久有限公司)の店頭に井上清吉商店(宇都宮市)の澤姫「真・地酒宣言」が置いてあり、若者を中心に贈答用として人気を博している。経済分野における交流も、草の根レベルではすでに始まっているようである。

 

毛塚 隆弘(けづか たかひろ)
栃木県香港事務所所長。
1993年県庁入庁。産業政策課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。2017年4月から現職。栃木市出身。

 

 

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