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香港駐在員をそれぞれ務める足銀の伊藤孝雄氏(隔月第2火曜日)と
県の毛塚隆弘氏(毎月第4火曜日)による現地の状況や県内企業の動向などの「アジアの風」リポート

104 No.2: 世界で最も長寿の香港
- 一層高まる日本酒人気 - (平成29年4月25日)

和酒フェス香港2017の様子
和酒フェス香港2017の様子

 厚生労働省は、2017年3月1日付で、15年分の完全生命表の概況を発表した。それによると15年における日本の平均寿命は、男性が80.75歳、女性が86.99歳。主な国・地域の平均寿命と比べると、男性は香港、アイスランドに続き3位。女性のトップも香港で、日本は2位だった。香港はどうしてこんなに平均寿命が高くなったのか?
 香港は、正式名称を「中華人民共和国香港特別行政区」と言い、中華人民共和国の南部にある特別行政区(一国二制度)である。温帯夏雨気候に属して高温多湿な時期が長いが、1~2月はコートを羽織るくらい寒い日もある。秋はしばしば台風に襲われ、警報が発令されると学校や企業、官公庁も休業となる。
 香港島、九龍半島、新界などが香港の中心で、その周辺に大小200を超える島々がある。面積は約1100平方キロメートルで、栃木県のおよそ6分の1の大きさ。日光市よりも小さいのだ。国土の多くを山地が占めているため、およそ735万人の人口は市街地に密集しており、住環境は決して良いとは言えないが、奇麗で近代的なビルやショッピングモールがたくさんある。
 18世紀半ばからイギリスの植民地であったため街中には英語があふれているほか、香港人は広東語という言葉も使う。これは単なる方言ではなく、中国の標準語である北京語とは別の言語と言ってもよいだろう。北京語のテレビドラマでは広東語の字幕が付くのだから。
 こうした中、九龍半島南端の商業地区である尖沙咀(チムシャーチュイ)のミラマーショッピングセンター&ミラモールのイベント会場で4月7日から開催されている「和酒フェス香港2017」(香港名:香港和酒節2017)に、サプライヤーである「セラ・マスミ・アジア・リミテッド」の招待で参加した。本県からは惣誉酒造(市貝町)の生酛(きもと)仕込純米大吟醸が試飲販売され、全国から厳選された他の酒蔵の日本酒とともに、食通で知られる多くの香港人がその味に酔いしれていた。香港人は美味しい日本酒、自分の好きな味との出会いを求めており、今後ますます人気が高まっていくだろうと感じた。
 気候的に厳しい香港が最長寿国となったのは、医食同源の考えから薬膳スープを好んで飲み、夏でも冷たい水ではなく白湯を飲むこと、山地が多く坂道を歩くことで足腰の運動になること、活気にあふれた街が適度な刺激になっていること、大声でよく喋りストレスを溜め込まないことなどが理由だろうか。
 それと、08年にアルコール度数30%以下の酒類の関税が撤廃され、日本酒を好んで飲む香港人が増えてきたからかも知れない。

 

毛塚 隆弘(けづか たかひろ)
栃木県香港事務所所長。
1993年県庁入庁。産業政策課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。2017年4月から現職。栃木市出身。

 

 

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