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下野新聞寄稿 ~下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。~

97 第42回:シティスーパー

宇都宮餃子
香港シティスーパーで餃子の
試食販売をするスプランドールとらやの
青栁将司常務(左)=10月15日

 香港発祥のシティスーパーは、香港西武が撤退した1996年に当時の社員が立ち上げた高級スーパーだ。現在香港に4店舗、台湾に7店舗、上海に3店舗を構え、香港の4店舗はいずれも香港を代表する高級モールのキーテナントとなっている。むしろシティスーパーが出店しているからこそ香港を代表するモールになっていると言うべきだろう。
 日本人の創業ではあるが、いわゆる日系スーパーとは違い、日本食品だけでなく世界中の食品を扱っている。物価が高い香港の中でもずば抜けて高価格帯の商品が多く、ターゲットはずばり高所得者層だ。
 そのシティスーパーで10月13日から11月2日まで、「和食の伝承」をテーマにした「テイストオブオータムフェア」が行われている。イベント初日となる13日から最初の週末の16日まで、ハーバーシティ店でスプランドールとらや(宇都宮市)の青栁将司(あおやぎまさし)常務が、冷凍ギョーザ「宇都宮餃子専門店『悟空』」の試食販売を行った。ハーバーシティは買い物が目的の観光客が特に集まる巨大高級モールだ。シティスーパーでは「悟空」を3年前から販売しており、青栁さんが香港に餃子を焼きに来たのは今回で3回目となる。シティスーパーでは日本の大手メーカーの冷凍ギョーザも数種類販売されているが、「悟空」の価格が最も高い。それでも定番になっているというのはすごいことだ。会場ではギョーザが焼けるとたちまち人だかりができ、試食しては次々と購入していく人が絶えなかった。
 「悟空」がシティスーパーで販売されるようになったのは、宇都宮市出身の塩澤直人(しおざわなおと)さんと出会ったことがきっかけだ。東京のシティ・スーパー・ジャパンでバイヤーをしていた塩澤さんが「悟空」の味をとても気に入り、パッケージデザインにもアドバイスをするなど相当入れ込み、いわばシティスーパーのために商品化したものだ。
 塩澤さんは現在、日本のシティ・スーパー・ジャパンを退職し、香港のシティスーパー本社に転職している。香港では日本酒を担当しており、今年1月にマロニエプラザで行われた「とちぎ食と農の展示・商談会」にも商談に来てくれた。プライベートで帰省した際にも県内の酒蔵を訪ね、現在は本県から「姿」「大那」の2銘柄扱ってくれている。
 青柳さんは香港での販売を果たしたことがゴールではなく、他の国・地域にも挑戦したいそうだ。塩澤さんはより大きなフィールドで仕事をするため、香港に移住することを選んだ。海外に挑戦する本県の若い人材をこれからも応援していきたい。

 

間山憲一(まやま・けんいち) 1992年県庁入庁。経営支援課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。4月から現職。宇都宮市出身・46歳

 

 

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