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下野新聞寄稿 ~下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。~

86 第31回:健康志向香港人にマッチ

香港の食品バイヤーに試飲を勧めながら商談する出展者(ビーエイチ)
香港の食品バイヤーに試飲を勧めながら
商談する出展者(ビーエイチ)

 11月10日、県は香港サウスパシィックホテルで日本貿易振興機構(ジェトロ)、足利銀行との共催による本県食品の商談会を開催した。商談会に先立つ9日には参加者によるバイヤー訪問も行った。昨年11月から1年ぶりとなるこの商談会には6社が出展し、活発な商談が行われた。
 大麦工房ロア(足利市)は、海外商談会へは初参加だ。足利産の二条大麦を使用した「大麦ダクワーズ」は、アジア圏の人が好む抹茶味もあり好評だった。高価格帯の菓子なので高級飲食店のデザート素材などに向いているのではないだろうか。
 ビーエイチ(宇都宮市)は、オーガニックハーブウォーターを売り込んだ。ハーブのみを抽出してペットボトル化した製品は今までになく、日本でもすでに高級スーパーを中心に販売されているが、香港のバイヤーにも高い評価を受けた。
 壮関(矢板市)は、昨年2月の県商談会をきっかけに香港での販路を開拓し、「茎わかめ」「レンコンチップ」などの商品が販売されている。その後もシンガポール「Oishii Japan」に出展するなど、精力的に販路開拓を行っており、今回は小売の取扱店舗を増やす目的での参加だ。
 佐野大黒屋(佐野市)は、8月のフードエキスポ初出展をきっかけに、7月に香港にオープンしたばかりの日本食アンテナショップ「M’mart」での取り扱いが始まっており、さらなる販路拡大を目指す。
 北研(壬生町)は、シイタケの種菌を全国各地の生産者に販売している。5年ほど前に生シイタケの輸出に取り組んだことがあるが、震災後は止まっていた。久しぶりの香港での商談には、大振りで肉厚のシイタケを利用したカレーやマーボーといったレトルト製品、シイタケチップスなどの加工品を中心に臨んだ。
 いろは企画(真岡市)は、地域活性化のため真岡市中心部の商店主らでつくる「みや通り街なみ協議会」が製造した地ビール「金の使者」を売り込んだ。県産の二条大麦を使用し、金運にあやかれるよう大前(おおさき)恵比寿神社のご神水を使っている。真岡産のショウガ汁を加えてあり、すっきりとした味わいだ。
 香港は、2014年の平均寿命が男性は世界一、女性は日本に次ぐ世界第2位と長寿で、健康にはとても気を使う。今回出展した大麦、ハーブ、ワカメ、黒豆、キノコ、ショウガといった食材は、健康志向の香港人に受け入れられる素地は十分にある。今後は、より魅力を訴えるため、近県と共同で商談会を企画するなど、出展者を増やすことも課題だろう。

 

間山憲一(まやま・けんいち) 1992年県庁入庁。経営支援課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。4月から現職。宇都宮市出身・46歳

 

 

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