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下野新聞寄稿 ~下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。~

84 第29回:「夏祭!面白祭!!2015」

「夏祭!面白祭!!」で 「さのまる音頭」を踊る「さのまる」
「夏祭!面白祭!!」で
「さのまる音頭」を踊る「さのまる」

 8月23日、香港旧カイタック空港近くにあるカオルーンベイ国際トレード&エキシビション・センターで、「夏祭!面白祭!!2015」が開催された。昨年に続き2回目となるこのイベントは、日本の夏祭をテーマに香港のタレント「ムコアンジー」が中心となって企画したものだ。会場には焼きそばやたこ焼き、金魚すくいや輪投げなどの屋台が並び、浴衣やアニメのコスプレなど思い思いの服装を楽しむ香港人であふれた。佐野市のゆるキャラ「さのまる」も出演し、大いに盛り上がった。主催者によれば9500人が来場したとのことである。
 ムコアンジーは、日本人のムコさんと香港人のアンジーさんが2010年に結成したコンビで、主に香港を中心にコントや漫才、イベント司会をこなすマルチタレントだ。彼らから昨年、13年「ゆるキャラグランプリ」を獲得した「さのまる」にぜひ出演して欲しいと依頼があり、ちょうど同時期に開催されていた「フードエキスポ2014」と合わせて香港に来たことが「さのまる」にとって初の海外遠征となった。「さのまる」には大変な入れ込みようで、昨年12月には佐野市に「さのまる」に会いに行ったほどだ。
 今回は2回目の出演ということもあって、「さのまる」が脇に差している「いもフライ」を販売してみようということになり、急きょ、冷凍「いもフライ」を輸入することにした。「いもフライの会」の事務局を務める早川食品(佐野市)の早川隆社長が手配してくれたおかげで、わずか半月ほどで「いもフライ」が無事、香港に到着し、揚げたての「いもフライ」に「ミツハソース」をたっぷり絡めて販売することができた。輸送費分を上乗せして1本30香港ドル(約480円)で販売を開始。夕方に20香港ドル(約320円)に値下げして、午後6時頃には147本を完売した。会場内で焼きそばや6個入りたこ焼きが日本と変わらない価格の30香港ドルで販売されていたのだから、本来は1本80円程度の「いもフライ」としては上々ではないだろうか。
 阿波踊りをベースに国内外で活躍する創作舞踊集団「寳船(たからぶね)」との共演も含め、「さのまる」は4回ものステージをこなし、フィナーレはやぐらの上の「さのまる」を囲んでの「さのまる音頭」となった。会場は不思議な一体感に包まれ、普段はクールな香港人も大変な盛り上がりようだった。「ハレ」の日は目いっぱい楽しむという日本の文化が少しは伝わっただろうか。

 

間山憲一(まやま・けんいち) 1992年県庁入庁。経営支援課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。4月から現職。宇都宮市出身・46歳

 

 

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