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下野新聞寄稿 ~下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。~

80 第25回:日本酒イベント

日本酒イベント
足利銀行香港駐在員事務所の
伊藤孝雄所長と金子慶駐在員

 香港ハーバーシティーの露天広場で1日~17日、「酒フェスティバル」が開催された。ハーバーシティーは香港最大のショッピングモールの一つで、会場の広場からはビクトリアハーバーを挟んで対岸の高層ビル群が一望できる。人気キャラクターやスポーツ選手、またクリスマスや旧正月などの行事にちなんだオブジェが月替わりで設置され、東京で言えばお台場のような観光名所だ。
 香港では、2008年にアルコール度数30%以下の酒類の関税が撤廃されてからワインを中心に人気が高まり、日本酒も富裕層を中心に人気がある。国税庁によれば、14年の日本酒の輸出金額は115 億円(前年比9.3%増)、輸出量も1万6316キロリットル(同0.7%増)となり、5年連続で過去最高となった。中でも香港は18億円あまりで米国に次ぐ2番目の輸出先だ。
 会場には100を超える銘柄の日本酒が並んだ。120香港ドル(約1,900円)で10種類の日本酒を試飲できる「酒ストリート」をはじめ、ガイドと一緒に会場を回って蔵元の話を聞く「酒ガイドツアー」や、唎(きき)酒師の資格を持ち、インターナショナルワインチャレンジ(IWC)の審査員も務めるミッキー・チャン氏による「酒テイスティング教室」が行われた。今回の収益金は全額「東日本大震災こども未来基金」に寄付されるという。
 本県からは惣誉酒造(市貝町)の河野遵(こうのじゅん)社長と「澤姫」で知られる井上清吉商店(宇都宮市)の井上裕史(いのうえひろし)社長が主催者であるハーバーシティーの招きで参加した。
 惣誉酒造は酒米として最も評価が高い山田錦を手頃な価格の酒にも使用するなど、原料にこだわった酒造りが信条だ。海外進出は11年にフランス・ボルドーで開催されたビネクスポに、五つの蔵元と共同でブース出展したことがきっかけだそうだ。一方、井上清吉商店は井上社長自身が下野杜氏(しもつけとうじ)でもあり、米、酵母、水、人全て栃木県産にこだわる。「澤姫」は10年にロンドンで開催されたIWCで「チャンピオン・サケ」を受賞するなど海外での評価も高い。両社とも強豪ひしめく関東信越国税局酒類鑑評会では入賞の常連で、「惣誉」は08年、13年に最優秀賞を受賞している。
 フェスティバルに参加した両社長はお疲れだったろうとお察しするが、それぞれ夜遅くまで関係先と懇親を深めていたのが印象的だった。売れ続けるためには、おいしいことはもちろんだが、海外においても人との縁を大切にし、良好な関係を維持していくことが大切なのだと改めて思った。

 

間山憲一(まやま・けんいち) 1992年県庁入庁。経営支援課、国際課などを経て日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。4月から現職。宇都宮市出身・46歳

 

 

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