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下野新聞寄稿 ~下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。~

66 第11回:香港で食品商談会

バイヤーからの熱心な質問に真剣に答える出展者
バイヤーからの熱心な質問に真剣に答える出展者

 2月13日、香港湾仔(ワンチャイ)のサウスパシフィックホテルにて、栃木県と日本貿易振興機構(ジェトロ)の共催で「栃木県食品商談会 in 香港2014」を開催した。栃木県の香港での食品商談会開催は6回目となり、栃木県から9団体が出展した。今回の商談会は、13年度から県が実施している「グローバル企業人材育成支援事業」のスキルアップ商談会も兼ねており、香港の商談会に初めて臨む企業の担当者も参加した。
 出展者は、今回の商談会に出展するために、専門の講師から貿易に関する知識の基礎から実践までのセミナーを受講し、また、今回の商談会にも講師が同行して、会場での商品の展示方法や効果的な売り込み方等のアドバイスを受けて商談を行った。
 商談会には約50名のバイヤーが来場し、活発な商談か行われたが、香港では他の自治体も同様の商談会等を行っていることから、多くのバイヤーに商品に関心を持ってもらうためには工夫が欠かせない。
 益子町の酒蔵である外池酒造店は、日本酒とともに益子焼のぐい呑みを展示し、日本酒と併せて商談を行ったほか、パンの缶詰を取り扱うパン・アキモトは、キャラクター好きの香港人に合わせて「萌え系」ラベルの商品を紹介するなどの取り組みが行った。
 また、2月10日から1か月間、とちぎ農産物マーケティング協会、JA全農とちぎと香港事務所が連携し、香港の日本食レストラン「焼肉伊呂波」2店舗で、「とちぎ和牛・なすひかりフェア」を開催した。フェア開催に当たり、香港の新聞や雑誌を活用して幅広くPRし、フェア期間中には、とちぎ和牛となすひかりを使用したメニューを提供した。
 とちぎ和牛は、香港の輸入規制緩和を受け、12年8月に輸入再開されたが、昨年秋までは毎月数頭の輸出にとどまっていた。香港での日本産和牛の高いニーズに応えるべく、JA全農とちぎ等関係団体の地道な営業活動や昨年秋の知事トップセールス等の活動が実り、現在は大幅に輸出頭数が増え、着実に販路拡大につながっている。
 私は香港駐在員として東日本大震災直後に赴任し、各国での本県産食品の輸入規制や本県への外国人観光客の激減といった困難な状況から駐在員生活をスタートさせたが、帰任を間近に控え、ようやく回復への道筋が見えてきたと考えている。この道筋を後任の駐在員が確かなものにしてくれることを期待している。

 

渡邉邦彦(わたなべ・くにひこ) 2004年県庁入庁。都市計画課、国際課、日本貿易振興機構(ジェトロ)を経て11年4月から現職。横浜市出身。34歳。

 

 

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