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下野新聞寄稿 ~下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。~

63 第8回:とちぎのいいもの物産展

 栃木県は10月29日から11月3日まで、香港のプラザハリウッドで「とちぎのいいもの物産展 in 香港」を開催した。
 プラザハリウッドは九龍半島の中心部から地下鉄で20分の場所にあり、比較的新しい住宅地に位置する、駅直結の大型ショッピングモールである。付近には住宅地が立ち並び、若くて比較的所得が高いファミリー層でにぎわう場所である。その中で、約820平方メートルという広大な3階吹き抜けのイベントスペースを、6日間とちぎ一色に染めた。
 開催期間はちょうどハロウィーンでもあり、客足は好調だった。会場では、400品目を超える県産品の販売ブースや、佐野ラーメン、宇都宮餃子、黒チャーハン、中華まんといった実演試食コーナー、また、日光下駄、草木染といった栃木県が誇る伝統工芸品のステージでの実演、さらには日光江戸村の忍者ショーによる舞台パフォーマンスを行い、多くの来場者に「とちぎ」を楽しんでいただけたと思う。
 11月2日には、トップセールスのため香港を訪れていた福田富一知事と三森文徳議長をはじめとする県議会議員団が本県のPRを行った。知事は来場者へ向けて「物産展を通じ、栃木県産品と栃木県の観光資源の魅力を十分感じていただき、ぜひ栃木県にお越しください」とあいさつし、その後、香港の著名な雑誌の取材を受けた。取材に対し知事は「栃木県を代表する食品や伝統工芸品および文化を香港の方に紹介するために香港を訪れた。日光下駄は400年の伝統があり、木の上に草履を敷いてあるため、冬に履いても暖かい」と述べた。この取材の内容は11月15日発売の同誌で見開き2ページを使って大きく紹介された。このほか地元新聞にも紹介記事が掲載され、多くの香港っ子の目に留まったのではないだろうか。
 今回の物産展は、香港のバイヤー向けではなく一般の消費者に直接アピールする取り組みであった。どんなものがどのくらい売れるのか分からない中、魅力的な売り場をつくるのは簡単ではない。手探りではあったが「まずはやってみよう」と多くの県内企業の参加をいただいた。栃木県を愛し、楽しんで参加してくださった関係者の方々には、この場を借りてお礼を申し上げたい。また、「物産展にはいっぱいお客さんが来ていましたね」「佐野ラーメンがおいしかった」というコメントを多くの香港在住の方々にいただき、私自身とても誇らしく思った。

 

渡邉邦彦(わたなべ・くにひこ) 2004年県庁入庁。都市計画課、国際課、日本貿易振興機構(ジェトロ)を経て11年4月から現職。横浜市出身。34歳。

 

 

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