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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「アジアの鼓動」を転載しています。〜

57 2 台湾での観光プロモーション


5月17日から19日にかけて台北駅で行われた
「2013日本観光物産博覧会」。
多くの台北市民でにぎわった。

 5月17日から19日にかけて、台湾観光協会と日本旅行主催の「2013 日本観光物産博覧会」が台北駅構内で開催された。本県も日光市と合同でブースを出展し、県内の観光事業者とともに本県のPRを行った。
 栃木県・日光市ブースにでは日光江戸村の忍者との記念撮影や、台湾に進出している県内企業「谷八」の協賛を得て洋菓子の試食を行うなど、来場者の関心を引き付けるためのイベントを行った。おかげで、他のブースにも増して多くの来場者でにぎわい、各種観光パンフレットもあっという間になくなるなど、多くの台北市民の方に栃木県を知ってもらうことができたと思う。
 親日と言われる台湾は、香港と比べても日本への関心が高く、日本語を話せる方も多い。会場にも日本語を話せる台湾人が少なからず来場していたことが印象的であった。
 12年の「栃木県観光客入り込み数・宿泊数推定調査結果」によると、昨年1年間で栃木県に宿泊した台湾の人の数が1万6901人と米国、中国に次いで3番目に多い。また、昨年5月には知事が訪問しトップセールスを行うなど、本県が外国人観光客誘客を図る上で最も重視している市場の一つである。
 今回は当博覧会への出展と並行して、台北市内の旅行エージェントや政府関係機関等も訪問し、また、前日の16日には高雄市で「栃木県観光説明会」を開催するなど、県内の観光事業者が本県の観光資源の魅力をフェイス・ツー・フェイスで台湾の観光関係者に伝えるプロモーションを行った。高雄市では相互の観光交流に力を入れていく旨の意見交換がなされ、台北では関係者との間で本音の意見交換を行うなど、大変有意義なものとなった。
 本県は世界遺産である日光の社寺はもちろん、鬼怒川や那須の温泉など、全国屈指の観光資源を有しているが、海外における知名度は北海道や沖縄などと比べると決して高くはない。本県だけでなく多くの自治体が、台湾をはじめ中国・アジア各国において積極的なプロモーションを行っている。その中で本県の存在感をより高めていくためには、豊富な観光資源に甘えることなく、その魅力を海外の人にも訴えるしっかりとしたブランディングと、香港駐在員を含め県内関係者が一丸となった地道な営業を行っていくことが不可欠であると実感しているところである。

渡邉邦彦(わたなべ・くにひこ) 2004年県庁入庁。都市計画課、国際課、日本貿易振興機構(ジェトロ)を経て11年4月から現職。横浜市出身。34歳。

 

 

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