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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「アジア通信」を転載しています。〜


54 海外で初の「とちぎ物産フェア」を開催

 一月十六日から二十二日までの一週間、香港の沙田(シャーティン)にある西田百貨において、栃木県が海外で初めて「物産フェア」を開催した。
 フェア期間中、本県からわざわざ「宇都宮餃子館」の方が来港し、店内に「日本一の餃子」の大看板を掲げて実演販売をしたのだ。
 またフェアには「樋山昌一商店」「おばねや」の漬け物、「パン・アキモト」のパンの缶詰、「石田屋」「九曜堂」のせんべい、「外池酒造」「白相酒造」の日本酒・焼酎をはじめ、JA佐野産のイチゴ「とちおとめ」、JAしおのや産のナシ「にっこり」、シイタケの農産物も並んだ。
 西田百貨のある沙田は、この二十年くらいで急速に発展した居住地である。人口密度は非常に高いが、中所得者層が多く住む地域なので、正直、値段の高い日本の商品は敬遠されるのではないかと危惧(きぐ)を抱いていた。しかし、フェアが開始されると、それは全くの取り越し苦労であることがすぐに分かった。
 ギョーザの実演販売が始まると瞬く間に長蛇の列となり、この行列が夜の九時を過ぎても全く減らないという、大変な状態となってしまった。「宇都宮餃子館」の方は、ろくに食事も取れないというありさまだった。
 そのようなこともあり、何とフェア開始四日目で餃子が完売、併せて「とちおとめ」も五日目で完売してしまうというれしい悲鳴に変わったのである。
 同じ週の十八日には、とちぎ農産物マーケティング協会主催による「栃木県産農産物等展示商談会」を「香港日本人倶楽部」にて開催した。このような展示商談会も海外では初の試みで、商談会にはデパート・スーパーなどのバイヤーなど二十五社、五十一名の参加者があった。参加されたバイヤーの中には、温泉ナス、ホウレンソウ、カキ菜の見積書をその場で依頼していった方もいたほどだ。
 さらに十七日には、九龍(クーロン)の尖沙咀(チムサーチョイ)にあるホテル内の会場で、香港旅行エージェントを対象とした「栃木県観光説明会」も開催した。県内のホテル・旅館などの観光関係者十五人が来港し、説明会ではそれぞれ自らPRして観光客誘客に努めた。
 この期間、栃木県は香港で三つの大きな事業を同時に行うという「熱い一週間」を繰り広げたのである。

 

 

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