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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「アジア通信」を転載しています。〜


49 県産米が香港に初上陸

 農産物の象徴であるコメが香港に初上陸した。3月に香港に向けての出発式を行ったが、その県産米が「そごう」「アピタ」「西友」の各日系デパート、スーパーに登場したのだ。
 初めて店頭に並ぶということで、アピタ、西友では特別価格での提供となった。特に西友では、栃木県育成で新品種の「なすひかり」2`袋が、通常価格108香港ドルを88.5香港ドル(一香港ドル約15.5円)。
 また、無洗米の「特別栽培米こしひかり」2キロ袋は、通常価格139香港ドルを、112香港ドルで販売したことから値ごろ感が評判になり、短期間で完売となった。
 現在、香港では多くの日本産米が販売されている。既に岩手、秋田、山形、福島、新潟、千葉、福井などの各県産米が店頭に並び、しのぎを削っている。正直本県は、米に関しては後発組だ。
 香港人は日本産米に対して、「どれでもおいしい」という感想を持っている。従って、最終的に手に取ってもらうには、やはり「安さ」である。おいしさは同じと感じているのであれば、安い方を選ぶのは当たり前だ。
 それが今回、「なすひかり」は、味がこしひかりに負けず劣らずであるにもかかわらず、価格が手ごろであるということが、香港の消費者の心をくすぐったのではないだろうか。
 5月13日から16日までの4日間、「香港国際食品・飲料展(HOFEX 2007)」が開催されたが、そこに、とちぎ農産物マーケティング協会が「なすひかり」をメインとして、県産農産物のさらなる販路拡大を狙いブースを出展し、試食宣伝を実施したのである。
 来場者からは「日本の米でこの価格は魅力的」という高い評価が相次いだ。ブースに訪れた地元高級スーパーのバイヤーは、「なすひかり」の販売価格帯を聞いてやはり驚いていた。そのバイヤーが言うには、「日本産米2`が百香港ドル前後で販売できるのであれば、値ごろ感が大きい」とのことであった。
 後日談だが、そのバイヤーから見積もり依頼があったのだ。現在「なすひかり」は日系のデパート、スーパーの店頭にしか並んでいないが、近々地元の高級スーパーの店頭にも並ぶ可能性が出てきた。後発組であった県産米であるが、香港において「日本産米=なすひかり」という日が来るよう、今後も積極的に販路促進を図っていきたい。

 

 

 

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