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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「ニーハオ通信」を転載しています。〜


47 ドバイで本県ナシ好評
−今後、世界各国へ輸出も−

 「これは一体何だ」。2月19日から22日までの4日間、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された食品フェア「ガルフード2007」に、本県産ナシ「にっこり」が出品され、試食した際のバイヤーたちの第一声である。
 UAEは、七つの絶対君主制の首長国が統合した連邦制国家である。人口約410万人のうち、何と80%が外国人で構成されている。中でもドバイという都市は、中東圏の経済の中核、表玄関として「中東の香港」という異名を持っている。その名の通り2005年の名目経済成長率が、前年比33%増という発展を遂げている。
 香港をはじめシンガポール、タイのバンコクなど東南アジア圏では高い人気を誇っているが、正直中東という、今までのアジア圏とは違った世界でどういう評価を得るか、全くの未知数であった。
 ところが、バイヤーの第一声が「これは何だ」であった。在住している日本人関係者に話を聞くと、現地の人は、ナシといえば「西洋ナシ」を思い浮かべるそうだ。西洋ナシの形は、ご存じの通りひょうたん型である。その西洋ナシからは、赤ちゃんの頭ほどもある大きな物体が「ナシ」であるということは想像すらできないのであろう。
 試食をさせるとバイヤーたちの目がみるみる大きくなっていくのが分かった。甘くて驚いているのだ。中には「ナシに砂糖をまぶしているのか」と、こちらが苦笑いしてしまうようなバイヤーもいたほどだった。
 ドバイの高級ホテルの日本人料理長と話す機会があったが、その方からは「ドバイでは高くても良い物が売れる。特に五ツ星(最高級)クラスのホテルがたくさんある。そういったホテル内のレストランでは、このような高品質の果物を探している」というアドバスをいただいた。
 今後、生産者、JA関係者、県がより一層協力していけば、世界各国に輸出が可能となるだろう。
 しかし、フェアの期間中、会場内を見て回った際、韓国ブースにナシが展示されていたので、試食したが、今度は私が驚かされた。思った以上に甘かったのである。
 私は浮かれ気分が一瞬にしてなくなった。逆に私の脳裏には、「うかうかしていられない」という危機感が募ったのであった。

 

 

 

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