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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「県香港駐在員リポート」を転載しています。〜


36 福田知事訪中(上)
−観光、教育で交流促進へ−


 昨年10月28日から5日間、福田富一知事と木村好文県議会議長をはじめとする県議団が、中国の上海市および本県と友好交流都市を結んでいる浙江省を訪れた。福田知事は就任以来初の訪中であった。
 初日は、中国大陸第一の経済都市である上海市を訪れ、「華東地域栃木県企業人会」会員との懇談の場を設け、現在の中国経済の状況や、中国進出における苦労話など、多岐にわたる意見交換を行った。福田知事からは「現在上海で進められている数々の投資プロジェクトを目の当たりにし、あらためて経済のうねりを実感した。今後も中国への本県企業の進出や輸出を促進、支援してまいりたい」とのあいさつがあった。
 翌29日から知事は紹興酒で有名な浙江省紹興市を訪問したが、ここでちょっとしたハプニングがあった。紹興市は書道でも大変有名な都市であることから、色紙に書をお願いされたのである。福田知事は筆で「初心」という文字をためらうことなく一気に書き上げた。おごることなく常に初心であることを心掛けている知事のモットーとする言葉である。これは私もめったにお目にかかれない光景であった。
 31日には、浙江省杭州市において中国共産党浙江省委員会の習近平書記および呂祖善省長との会見を持った。当初、習書記との会談は予定されていなかったが、急きょ実現した。習書記は事実上浙江省のトップで、中国人民政府の次世代の指導者の一人と目されている人物でもある。習書記は「知事就任後の早い時期に来ていただき、大変うれしく思う。両県省の新しい世紀における友好交流・協力の新しい1ページを作り上げていきたい」と表明された。これに対し福田知事は「経済をはじめ多様な分野で交流を進めることにより、相互に友情と理解を深め、両県省のさらなる発展につなげていきたい」と述べた。
 呂祖善浙江省長との会見では、呂省長が「両県省との友好関係は、私たちの先輩方の努力のたまものであり、私たちの時代で一層発展させなくてはならない」と表明された。それに対し福田知事は「両県省の相互理解を深めるため、観光交流を一層深めていきたい。また、次世代を担う青少年の交流を一層促進するため、修学旅行生の相互訪問が促進されるような環境を整備していきたい」と述べた。
 その後の歓迎レセプションで福田知事は、浙江省人民政府幹部の皆さんと、「お茶は十年、酒は一年」(旧知の仲になるのに茶を交えてのつき合いは10年かかるが、酒を交えてのつき合いではたった1年でなれる)を自ら実践され、1日にして「老朋友」(古き良き友人)となったのである。この日、知事は紹興酒の消費にだいぶ貢献したようであった。

 

 

 

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