戻る

下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「県香港駐在員リポート」を転載しています。〜


27 広州ジャパンフェスタ
―個性的な本県コース注目―

 外国人訪日促進戦略「ビジット・ジャパン・キャンペーン」がスタートしてから丸2年が経過し、外国人観光客誘致の取り組みも実行段階に入ってきた。
 こうした中、本県観光協会は、2月26、27の両日、中国の広東省広州市で開催された「広州ジャパンフェスタ」に出展した。
 高度経済成長に伴い訪日旅行者が急増している中国でも、広東省は最大の送客元である。昨年、広東省における訪日団体観光ビザの発給件数は約3万6,000件であったが、これは中国で訪日旅行が解禁されている3市5省全体における発給件数の5割強を占めている。
 広東省では、隣接する香港から日本の観光地や旅行商品に関する情報が極めて早く入ってくるため、上海や北京と比べて訪日旅行のトレンドに敏感で、目も肥えているという。
 本県はこれまで、県香港駐在員事務所が広州市で開催された旅行見本市やセミナーに出展し、本県の観光魅力をPRしてきた。今回は県内の宿泊、観光施設の担当者12人が、モデルコースを提案しながら具体的な商談を実施した。本県から直接広東省を訪問しての商談は、初めての試みだった。
 また展示会場にもブース出展し、一般来場者にも宣伝した。この「広州ジャパンフェスタ」では、広東省に進出している日系食品メーカーのほか、広州日本商工会が「金魚すくい」や「綿あめ」のコーナーを設置するなどして日本文化を幅広くPRした。
 会場では熱心な商談風景が見られたが、香港や台湾と比較して本県に対する認知度が低いことをあらためて痛感した。
 しかし、ある現地大手旅行代理店の関係者は、中国人観光客にとっての「ゴールデンルート」と呼ばれる東京、箱根・富士山、京都、大阪というコースはワンパターン化してきており、他社と差のある個性的な旅行商品を造成していきたいという。そして東京に近く、世界遺産に指定されている日光のほか、温泉やテーマパークも豊富な栃木県には注目していると述べていた。
 また昨年4月、福島空港へのチャーター便を利用して観光客を送った実績のある別の大手旅行代理店の関係者からは、栃木県内の観光地について詳しく知りたいので、個別に時間を取ってほしいという申し出を受けた。
 このように今回の「広州ジャパンフェスタ」への出展により、本県の広東省からの観光客誘致は、新たな一歩を踏み出したといえよう。
 県香港駐在員事務所としても、香港と隣接しているという広東省の地の利を生かし、中国人観光客の誘致に熱心な県内の宿泊、観光施設を支援することで、本県観光地の入ったツアーが1本でも多く企画されるように努力していきたい。

 

戻る

 

© Tochigi Prefectural Government Hong Kong Office. All rights reserved.