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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「県香港駐在員リポート」を転載しています。〜


25 進出成功事例A賽斯電子
―中国での市場開拓挑む―

 「世界の工場」といわれる中国の中でも上海市、江蘇省、浙江省で構成される華東地域への投資額は、2001年に華南地域(広東省)を追い抜いた後も増え続けている。
  こうした変化は、中国を単なる生産拠点ではなく、将来性豊かな市場と見なすようになったからで、中国市場の開拓を中国経済の中心である上海から始めようという動きが加速している。
 またこれまで華南地域に進出する割合が高かった日本の中堅・中小企業も、取引先である大企業の「華東シフト」に伴い、華東地域に進出するケースが目立ってきた。
 本県の投資環境調査団が江蘇省無錫市で訪問した賽斯電子(無錫)有限公司は、大日光・エンジニアリング(今市市)のグループ企業である。昨年3月に設立され、複写機の基板実装などを行っている。
 大日光・エンジニアリングは1994年、香港に現地法人を設立し、以来、香港に隣接する広東省深セン市で委託加工生産を行っている。現在の従業員は1,500人を突破し、現地では名の知れた存在になっている。
 賽斯電子副総経理の山口琢也さんによると、華南地域の仕事量が減ったわけではないし、製品を輸出するだけであれば、香港の機能を利用できる華南地域の投資環境の方が依然優れている。
 山口さんは、それにもかかわらず新たに華東地域に展開した理由を、内販という新しい試みに挑戦したかったからだと答えていた。現在の顧客は日系大手メーカーの現地法人2社だけだが、徐々にその数を増やし、3年後には売上高8,000米ドルを達成したいという抱負を語ってくれた。
こうした目標実現のため、大日光・エンジニアリングは、進出先選定の段階から入念に現地調査をしてきた。10カ所以上の候補地を訪れ、その投資環境を直接確認しただけでなく、付近にライバルになりそうな企業が進出していないか、または部材の現地調達はどの程度可能か、といった点に至るまで、事細かに調べ上げたという。
 その結果、主要取引先から40分ほどの距離にある無錫新区への進出を決めたわけだが、今夏、進出日系企業を悩ませた電力供給調整とも無縁で、新規取引先の獲得も順調に進んでいるという。
 最近の日本企業の中国進出ブームで、中国の投資環境に関する情報がはんらんしているようにも思われる。しかし投資に当たっては、明確な目的意識と十分な事前調査が欠かせないことは言うまでもない。そうした意味で、大日光・エンジニアリングの用意周到さは大いに参考になった。
 県香港駐在員事務所としても、以前から実施している投資環境情報の提供だけではなく、こうした現地視察の機会を設定することを通じて、県内企業が無理なく、無駄なく中国進出を果たせるように今後とも努力していきたいと決意を新たにした。


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