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下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「県香港駐在員リポート」を転載しています。〜


09 香港大学
―宇大の教員、学生と交流―

 今年3月、宇都宮大学と香港大学は、県香港駐在員事務所の仲介で、「学術交流と学生交流に関する協定書」を締結し、教員や学生の交流を開始することになった。
 香港大は香港医学校を前身として、1910年に創立された香港で最も古い大学で、三年制の10学部からなり、在校生は1万4,000人を数える。最近、地元紙「香港経済日報」が報じた大学イメージ調査で、香港の8大学中トップの評価を得たことからも分かるように、香港一の名門大学として知られている。
 香港大と県香港駐在員事務所は、以前から駐在員が香港大で講演したり、香港で開催した日本紹介イベント、「Autumn Fair(秋日祭)」に香港大生がボランティアとして参加するなどの交流があった。昨年10月には、大学院生の何文儀(ウィニー・ホー)さんを、県女性青少年課でインターン(就業体験)として受け入れるなど、友好的な協力関係を有している。
 何文儀さんが、インターン期間中に県商工振興課の案内で宇都宮大を訪れ、北島滋副学長を表敬訪問したことがきっかけで、両大学の本格的な交流について協議が始まった。そして双方の熱意で、半年弱という他に類を見ないスピードで協議がまとまり、3月27日には北島副学長らが香港を訪れ、ジョン・スピンクス香港大副学長に協定書案を手渡した。文書は後日、徐立之香港大学長の署名を経て、正式に発効した。
 同日夜、北島副学長ら宇都宮大関係者は、香港栃木県人会役員と宇都宮大OBの会員が招待した夕食会に出席した。県人会の出席者からは、「宇大生が香港大に留学する際には、全面的にバックアップしよう!」と、励ましの声が寄せられたほか、交流開始を大いに生かして、本県と香港との経済交流を緊密なものにしていこうという夢のある意見も出された。
 確かに宇都宮大と香港大との本格的な交流開始は、本県と香港との交流関係に新たな道筋をつけることになると思う。両大学が教員や学生の相互交流や共同研究などの分野で、今後、活発な交流を推進していくことが期待されるが、交流の「生みの親」を自認する県香港駐在員事務所としても、両大学の関係を足掛かりにした共同研究の提案を積極的に行っていきたいと考えている。
 欧米諸国の企業では、現役の大学生を受け入れ、その知識と能力を活用するインターンシップ制度が定着しているが、県内企業の国際化、活性化に役立てるために、香港大からの留学生を県内企業でインターンとして受け入れてもらうことなどもぜひ検討したい。
 これらの交流によって、一人でも多くの「親栃木県派」の香港の経済人が生まれ、今後の本県と香港との経済交流に貢献してくれることを期待したい。

 


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