戻る

下野新聞寄稿 〜下野新聞に寄稿している「県香港駐在員リポート」を転載しています。〜


06 観光ガイド発売
―「栃木ブーム」を期待―

 昨年12月、「日本攻略温泉篇(へん)栃木県」という広東語の観光ガイドブックが発売され、香港の書店やコンビニエンスストアの店頭にお目見えした。
 定価59香港ドル(約915円)のこの本は、オールカラー160nにわたって、栃木県の観光地や宿泊施設、さらには交通機関や土産物に関する情報を満載し、この1冊で日本語が話せない香港人でも県内を自由に旅行できてしまうのでは、と思うくらいの出来栄えである。香港人の友人も「こういうのが欲しかったのよ」と絶賛している。
 そこで著者であるチム・マンキさんに連絡をとり、執筆の経緯などについて詳しく聞いてみた。深田奈津子のペンネームを持ち、自ら無類の温泉好きというチムさんは、東京近郊の温泉観光地を香港人に紹介しようと考え、栃木県内のホテルに勤務する友人を頼って本県を訪れた。2週間ほどの滞在期間中、県内各地を自分の足で歩き回り、このガイドブックを書き上げたのだという。
 また、この「日本攻略温泉篇 栃木県」は、初版6,000部を香港で発売中であるが、同じ中国語繁体字圏であるマカオでも販売中であり、また近く台湾でも販売が開始されるとのことである。
 これまで香港で、日本の地方を広東語で紹介したガイドブックは、香港でブームになっている北海道や、香港から距離的に近い沖縄を取り上げたものくらいしかなかったが、今回栃木県は、そうした地域と肩を並べることになった。
 本県観光地の香港における知名度は、一昨年の香港マスコミの招聘(しょうへい)事業や人気旅行テレビ番組での紹介、そして昨年9月に開催された日本紹介イベント「Autumn Fair(秋日祭)」への出展などを通じて、急速に高まっている。
 また、昨年10月に香港の大手旅行代理店の関係者を招聘し、県内の観光施設や宿泊施設の視察を行ったところ、香港から日本への送客数では香港一といわれる大手旅行代理店から、栃木県内一泊を含む新規ツアーが発売されることになった。
「開心歓楽五天円」と名付けられたこのツアーは、1本目が催行以来わずか1カ月弱で、300名もの香港人を日本、そして栃木県に送り出し、その後も好調な売れ行きだという。 
 こうした本県に対する注目度を一層高めてくれそうなのが、「日本攻略温泉篇 栃木県」にほかならない。
 谷口せい子国際観光振興会(JNTO)香港事務所長は、香港も日本と同様に、FIT(個人旅行者)市場が成長しつつあることを指摘し、こうした動向は東京近郊にある栃木県への誘客には大変有利になるだろうと述べている。またチムさんも、そうした香港人のニーズに応えるために、このガイドブックの執筆を思い立ったのだという。
 県香港駐在員事務所も、こうした追い風を最大限に活かしながら、香港に「栃木ブーム」を巻き起こすくらいの意気込みで、香港人観光客の本県への誘致に一層努力していきたい。

 


戻る

 

© Tochigi Prefectural Government Hong Kong Office. All rights reserved.